セルギエフ・ポサード (Sergiyev Posad)
セルギエフ・ポサードは、1340年代にセルギー・ラドネシスキーによって創建された至聖三者聖セルギイ大修道院の周囲に形成された門前町(ポサード). 1742年には周辺の村落と合併して市域を拡大している. ロシア革命後は宗教的な市名が忌避され、1919年に「セルギエフ」、更に1930年3月6日に「ザゴルスク」(, )と改名されたが、ソ連崩壊直前の1991年9月23日、元の市名「セルギエフ・ポサード」に戻った. 市は「黄金の輪」を構成する古都のひとつである. モスクワから日帰りで観光できる距離にあるため、週末には多くの観光客が訪れる.
主な産業としては、古くからのミニアチュールと木製玩具の製作が盛んである. 産業都市としての側面もあり、1947年に、ソビエト連邦はセルギエフ・ポサードの郊外に天然痘を化学兵器化するため、国内で最初に工場を建設した.
ロシア正教会の中心地のひとつでモスクワ神学大学、同神学校が設置されている.